フランシスコ・タレガ: 前奏曲 ホ長調 (ラグリマ)

Francisco Tárrega

「ラグリマ」とはスペイン語で「涙」を意味します。一説によると、この「ラグリマ(涙)」はタレガの娘、コンチータの死に由来するそうです。

1891年12月、タレガはマジョルカでの演奏旅行を終えて帰宅した際、妻(マリア・ホセ・リソ)からコンチータが3日前に亡くなった事を知らされます。

甘美で優しいホ長調の主題にもの悲しく感傷的な中間部が同主短調(ホ短調)で交代して現れるところに、タレガの娘に対する愛情と、その死に対する悲しみが表現されているのかも知れません。

他の説として、タレガが演奏旅行でロンドン/イングランドを訪れた際にひどいホームシックにかかり、その悲しい感情を音にした結果この名曲が生まれた、というのがありますが、その可能性は低いように思えます。

参照:

Rius Espinosa, Adrián: “Francisco Tárrega 1852-2002, biografía oficial”, Ayuntamiento de Vila-real